
こんにちは、あーくです。
みなさん、マスターデュエルはしてますか?
僕も【閃刀姫】でマスターデュエルデビューをしました。
実は今まで触ったことが無かったデッキだったので新鮮で凄く楽しいです。
このゲーム話を聞くところによると新規の方や遊戯王に復帰された方が多くいるとか何とか。
さてここで新規・復帰勢の妨げ?壁?となるのが現代遊戯王の必要悪ともいえる手札誘発の存在です。





一応手札誘発とは何かというのを簡単に説明すると、手札という非公開領域から飛んでくる罠カードみたいなカードです。
これらのカードたち現実世界でもまあまあな価格がしているカードですが、マスターデュエル内でもそれは変わらずどいつもこいつもURになりやがって環境デッキ組むの大変なんだよ・・・。
すみません、口が悪くなりました。
それほどまでに強力なカードたちなわけですが、復帰された方や新規の方はこんなことを聞いたことがないでしょうか。
「デッキを作るときはとりあえず、うららG墓穴をフルセット、手札誘発は必須」
さらにこれを聞いてとりあえず手札誘発を入れた結果こんなことを思ったことはないでしょうか。
「なんかデッキが事故る・・・。」
そりゃそうです。
なので私はあえてこの記事の解説をする前にこの言葉を提示しておきます。
「貴方のデッキにいれた手札誘発、本当に必要ですか?」
今回は手札誘発というカードのデメリット、メリット、どんなデッキなら活かせるのかを紹介します。
今回の記事はOCGのための記事というよりはマスターデュエル向けの、とりわけ初心者やこれを機に復帰したユーザー向けの記事となっています。
1.手札誘発のデメリット
先も紹介した通り手札誘発は突然飛んでくる罠みたいなモノなのですが、以下のようなデメリットがあります。
- デッキの動きにほぼ関与できない。
- モンスターの場合ステータスが低い。
上から順に解説します。
デッキの動きにほぼ関与できない
これについては汎用罠カードを積んでいた昔のデッキみたいな感覚だと思いますが、メインに据えているテーマカードの動きにアクセスできないので、手札誘発を多く引きすぎると逆に何もできずにターンを渡すなんてこともざらにあります。
ただ手札誘発の多くはモンスター且つ低レベル帯であることが多いので、リンク素材にできたり壁にすることもできたりします。
特に《灰流うらら》や《幽鬼うさぎ》などはチューナーであるため《水晶機巧-ハリファイバー》の素材になれたり、《エフェクト・ヴェーラー》は魔法使い族なので《神聖魔皇后セレーネ》の素材になりながらセレーネで蘇生し《アクセスコード・トーカー》になれるので、そういった点では罠カードよりも優れているともいえます。

機械族 / リンク / 効果
ATK 1500 / DEF -
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。手札・デッキからレベル3以下のチューナー1体を守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン効果を発動できない。②:相手のメインフェイズ及びバトルフェイズにフィールドのこのカードを除外して発動できる。EXデッキからSモンスターのチューナー1体をS召喚扱いで特殊召喚する。
最安値:280円(カードラッシュ)

魔法使い族 / リンク / 効果
ATK 1850 / DEF -
①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動する。お互いのフィールド・墓地の魔法カードの数だけこのカードに魔力カウンターを置く。②:フィールドに「エンディミオン」カードが存在する限り、相手はこのカードを攻撃対象に選択できない。③:1ターンに1度、自分・相手のメインフェイズに、自分フィールドの魔力カウンターを3つ取り除いて発動できる。自分の手札・墓地から魔法使い族モンスター1体を選び、このカードのリンク先となる自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。
最安値:1980円(まんぞく屋)

サイバース族 / リンク / 効果
ATK 2300 / DEF -
このカードの効果の発動に対して相手は効果を発動できない。①:このカードがリンク召喚に成功した場合、そのリンク素材としたリンクモンスター1体を対象として発動できる。このカードの攻撃力は、そのモンスターのリンクマーカーの数×1000アップする。②:自分のフィールド・墓地からリンクモンスター1体を除外して発動できる。相手フィールドのカード1枚を選んで破壊する。このターン、自分の「アクセスコード・トーカー」の効果を発動するために同じ属性のモンスターを除外する事はできない。
モンスターの場合ステータスが低い
基本的に手札誘発系モンスターはステータスが低めに設定されています。
例えば《エフェクト・ヴェーラー》は攻守が0、《増殖するG》は攻500守200、《灰流うらら》をはじめとした誘発娘と呼ばれるカード達は守備力は1800あるので壁として役に立ちそうですが、大型獣がポンポン出てくる今の遊戯王では話になりません。
なのでさっき言った壁にできるということは忘れてください、まず無理です。
手札誘発のメリット
ではそんなカードたちをなぜ今の決闘者達はデッキに入れるのか、それが以下の理由です。
・相手に自由に動かれたら死ぬ
この1点です。
マスターデュエル内で言えば、手札2枚から無限のように妨害をしてくる《崇光なる宣告者》を立てる【竜輝巧】や、手札2枚からフィールドのモンスター効果を発動させない《真竜皇V.F.D.》を立ててくる【電脳堺】、OCGで言えば《フルール・ド・バロネス》、《相剣大師-赤霄》、《竜星の九支》、《アークネメシス・プロートス》といった考える限りの妨害を尽くしてくる【天威勇者】など、これらのデッキを好き勝手動かせたらクッソ長いソリティアを見せられたうえ何もできずターンを返して殴り殺されるクソゲーが待っているだけです。

天使族 / 効果 / 儀式
ATK 2000 / DEF 3000
最安値:920円(駿河屋)

幻竜族 / エクシーズ / 効果
ATK 3000 / DEF 3000
①:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、属性を1つ宣言して発動できる。このターン、以下の効果を適用する。この効果は相手ターンでも発動できる。●フィールドの表側表示モンスターは宣言した属性になり、宣言した属性の相手モンスターは攻撃できず、効果を発動できない。②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の手札の「真竜」モンスターの効果で破壊するモンスターを相手フィールドからも選ぶ事ができる。

幻竜族 / 効果 / 特殊召喚
ATK 2500 / DEF 3000
最安値:120円(カードラッシュ)
なので今の決闘者は死なないために手札誘発をデッキに積むわけです。
どんなデッキが手札誘発を活かせるのか
さてこのように現代遊戯王のネガキャン手札誘発のメリットデメリットを解説しましたが、ならどんなデッキが手札誘発を上手く使えるのかを述べます。
結論からいうと下記のようなデッキです。
「少ない手札からメインの動きをできるデッキ・テーマ」
裏をかえせばこれができないデッキは手札誘発を積まずにメインの動きをするカードを積んだ方がデッキが強くなります、というより手札誘発をいれすぎると弱くなります。
先に挙げたデメリット「メインの動きに関与できない」という点について、逆に言えば1枚で最後まで完結できるのであれば5枚のうち4枚が手札誘発となっても別に構わないわけです。
マスターデュエルで言えば【転生炎獣】や【オルフェゴール】、【鉄獣戦線】あたりです。
逆に手札の組み合わせがカギとなるタイプのデッキは、手札誘発を入れてしまうと引きたいカードの枠に手札誘発が来てしまって動けないこともあるため最小限の誘発ですませる事も少なくありません。
実際に【竜輝巧】や【電脳堺】といったデッキはうららを3枚増殖するGを2枚といった感じで減らしている構築もありますし、【エルドリッチ】に至っては罠を引いている方が強いため誘発を入れないのが主だったりします。
なのでデッキを調整するときは自分のデッキが1枚から動けるデッキなのか、組み合わせが要求されるデッキなのかを見極めた上で手札誘発のボリュームを調整する方が良いです。
EX.灰流うららについて
僕個人の意見としては手札誘発の中でも《灰流うらら》だけは可能な限り3枚デッキに入れたいカードです、特に特殊召喚を多用するデッキであればなおさら。

アンデット族 / 効果 / チューナー
ATK 0 / DEF 1800
●デッキからカードを手札に加える効果
●デッキからモンスターを特殊召喚する効果
●デッキからカードを墓地へ送る効果
最安値:1311円(駿河屋)
その理由としては、相手の妨害だけでなく《増殖するG》を躱せる守りのカードでもあるためです。

昆虫族 / 効果
ATK 500 / DEF 200
最安値:981円(駿河屋)
遊戯王に限らずカードゲームは手札の枚数=できる動きの数≒勝ちに繋がる選択肢の数なため、基本的に相手の手札の数を増やさせたくありません。
その中で増殖するGは相手の特殊召喚1回ごとに1ドローできるカードなので、動きを止めれば相手の動きを許し、逆に動けば相手の選択肢を増やさせてしまうというジレンマを強いることになります。
自分のデッキが特殊召喚を多用するデッキの場合、これ、撃たれたいですか?撃たれたくないですよね。
そこで灰流うららの効果「デッキからカードを手札に加える効果を無効にできる」をもって増殖するGを牽制して自分の動きを通しにいきます。
もちろん相手の動きに対して使いたい気持ちもありますが、それ以上に自分の動きを通した方が強いので灰流うららは余裕があるならデッキに入れておきたいカードです。
おまけ.手札誘発の打ちどころ
せっかく入れた手札誘発も使い方がわからなければ意味がありません。使えはするけど使いこなせていない姿は、iPhoneを買って通話とブラウジングと写真しかとらないおばちゃんと一緒です。
なので最後に一番代表的な手札誘発「灰流うらら」を例に対面事に打ちどころとその理由を紹介して終わりにします。
【鉄獣戦線】
鉄獣戦線 フラクトール

獣戦士族 / 効果
ATK 1900 / DEF 1600
このデッキは《鉄獣戦線 フラクトール》⇒《鉄獣戦線 キット》⇒《鉄獣戦線 ナーベル》の動きで墓地を3枚と鉄獣戦線モンスター1体を準備します。
鉄獣戦線は墓地の獣、獣戦士、鳥獣族モンスターをリソースとしてモンスターを展開していくためその最初を潰せば割と何とかなったりします。

獣族 / 効果
ATK 700 / DEF 1000

鳥獣族 / 効果
ATK 0 / DEF 2000
ただし後述の《レスキューキャット》からスタートする裏目もあるのでどちらかを割り切る必要があります。
レスキューキャット

獣族 / 効果
ATK 300 / DEF 100
フィールドのこのカードをリリースすることでデッキから獣族モンスターを2体特殊召喚します。
最終的に攻撃力2400の《召命の神弓-アポロウーサ》、《戦華盟将-双龍》、《鉄獣の抗戦》の3妨害を作ってきます。
普通に死ねるので止めたいです。

天使族 / リンク / 効果
ATK ? / DEF -
このカードの③の効果は同一チェーン上では1度しか発動できない。①:「召命の神弓-アポロウーサ」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。②:このカードの元々の攻撃力は、このカードのリンク素材としたモンスターの数×800になる。③:相手がモンスターの効果を発動した時に発動できる。このカードの攻撃力を800ダウンし、その発動を無効にする。

獣戦士族 / リンク / 効果
ATK 1100 / DEF -
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「戦華」カード1枚を手札に加える。②:自分フィールドの「戦華」モンスターの攻撃力・守備力は500アップする。③:自分の手札・フィールドからカード1枚を墓地へ送り、相手フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻す。この効果は相手ターンでも発動できる。
最安値:80円(カードラッシュ)

【竜輝巧】
竜輝巧-アルζ

機械族 / 効果 / 特殊召喚
ATK 2000 / DEF 0
このデッキは儀式召喚をメインに据えるデッキです。
そしてこのカードは自身の特殊召喚と共にこのデッキのキーカードとなる《流星輝巧群》を手札に加えてきます。
これを止められれば割となんとかなったりします。
素引きは割りきりです。

ちなみに竜輝巧はうららより増殖するGの方がきついです。
宣告者の巫女

天使族 / 効果 / チューナー
ATK 500 / DEF 300
最安値:680円(メルカード)
《虹光の宣告者》を墓地に送って儀式の準備を進めながら、星6モンスターと一緒に《永遠の淑女 ベアトリーチェ》に化けてさらにアドバンテージを稼ぐ【竜輝巧】の優秀な初動カードです。
《竜輝巧-アルζ》と《崇光なる宣告者》の素引きなど多少裏目はありますが、宣告者の巫女を通しとた時よりも幾分マシな盤面で収まるので割と有効な一手です。

天使族 / シンクロ / 効果
ATK 600 / DEF 1000
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いの手札・デッキから墓地へ送られるモンスターは墓地へは行かず除外される。②:モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、このカードをリリースして発動できる。その発動を無効にし破壊する。③:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから儀式モンスター1体または儀式魔法カード1枚を手札に加える。

天使族 / エクシーズ / 効果
ATK 2500 / DEF 2800
このカードは手札の「彼岸」モンスター1体を墓地へ送り、自分フィールドの「ダンテ」モンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。この方法で特殊召喚したターン、このカードの①の効果は発動できない。①:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキからカード1枚を選んで墓地へ送る。この効果は相手ターンでも発動できる。②:このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。EXデッキから「彼岸」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
最安値:280円(カードラッシュ)

天使族 / 効果 / 儀式
ATK 2000 / DEF 3000
最安値:920円(駿河屋)
【エルドリッチ】
紅き血染めのエルドリクシル/黒き覚醒のエルドリクシル

最安値:380円(カードラッシュ)

最安値:30円(マナソース)
エルドリッチというデッキは《黄金卿エルドリッチ》がフィールドにいる事状況での黄金卿永続罠による妨害とそのほか永続罠で戦うデッキです。

アンデット族 / 効果
ATK 2500 / DEF 2800
最安値:980円(まんぞく屋)
そしてこのエルドリクシル2種はどこかしらから黄金卿エルドリッチを特殊召喚するカードなので、妨害パターンの1つを潰すことで多少戦いやすくなると思います。
まあでもそれ以外方法によるエルドリッチの出し方が多くこれで絶対大丈夫かと言われるとそうでもないので、このデッキが環境にいる間はちゃんと魔法罠カードを破壊する手段をしっかりデッキに入れておきながら頭の片隅にこのことを置いておくぐらいがいいと思います。
呪われしエルドランド

最安値:130円(カードラッシュ)
ライフ800をコストにデッキから黄金卿罠を手札に加える永続魔法です。
先に紹介した通りこのデッキの妨害の1パターンの黄金卿罠を減らせるのでうららの打ちどころの一つです。
ただこれも黄金卿罠を素引きされていたらどうしようもないためしっかり魔法罠への対処法をデッキ内に入れておきましょう。
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