【遊戯王】日本選手権優勝の「烙印鉄獣」デッキを考察

デッキ・カード紹介
本記事は遊戯王仲間である@あーく氏の寄稿記事です。

こんにちは、あーくです。
1月10日に開催された日本選手権の決勝戦が行われました。

【遊戯王OCG 日本選手権】日本一決定戦 2022.1.10

流石ここまで残ってきたプレイヤー、誘発のケアや展開の裏目など先の先を読んだプレイなど見ている側として学びの多い試合ばかりでした。

そんな決勝戦、優勝したのは今期Tier1と言われた【烙印勇者】ではなく、制圧力と盤面を返す力のある高い【天威勇者】でもなく、罠による制圧力のある【エルドリッチ】でもありませんでした。

優勝したのはなんと鉄獣戦線、しかも【LL鉄獣】ではなく今まで環境に存在しなかったアーキタイプ、でぃん選手の有する【烙印鉄獣】でした。

このデッキ目新しいというだけでなく今期の環境にかなりマッチした構築となっていて、勝つべくして勝ったデッキと僕個人は思います。

今回はこのデッキについて考察していきます。
考察記事の許可をくださいましたでぃん選手、ありがとうございました。

なお本記事は使用者本人の考えや意見を反映したものでなく、あくまで第三者がデッキリストと試合映像を見て考察したものです。
使用者の思考を完全にトレースできていないことについてはご了承ください。

優勝デッキ【烙印鉄獣】

カードをタップすることで効果を確認できます。

メインデッキ

獣王アルファ
黒衣竜アルビオン
アルバスの落胤
レスキューキャット
レスキューキャット
レスキューキャット
鉄獣戦線 フラクトール
鉄獣戦線 フラクトール
鉄獣戦線 フラクトール
鉄獣鳥 メルクーリエ
灰流うらら
灰流うらら
灰流うらら
増殖するG
増殖するG
増殖するG
鉄獣戦線 キット
鉄獣戦線 キット
鉄獣戦線 キット
鉄獣戦線 ケラス
鉄獣戦線 ケラス
エフェクト・ヴェーラー
エフェクト・ヴェーラー
エフェクト・ヴェーラー
鉄獣戦線 ナーベル
鉄獣戦線 ナーベル
鉄獣戦線 ナーベル
おろかな埋葬
烙印融合
炎舞-「天璣」
炎舞-「天璣」
墓穴の指名者
墓穴の指名者
抹殺の指名者
烙印の剣
無限泡影
無限泡影
無限泡影
鉄獣の抗戦
王宮の勅命

エクストラデッキ

氷剣竜ミラジェイド
烙印竜アルビオン
痕喰竜ブリガンド
アクセスコード・トーカー
召命の神弓-アポロウーサ
鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ
鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ
トポロジック・トゥリスバエナ
死翼のフレスヴェイス
鉄獣戦線 銀弾のルガル
戦華盟将-双龍
捕食植物ヴェルテ・アナコンダ
鉄獣戦線 塊撃のベアブルム
鉄獣戦線 徒花のフェリジット
転生炎獣アルミラージ

サイドデッキ

原始生命態ニビル
原始生命態ニビル
原始生命態ニビル
獣王アルファ
獣王アルファ
ハーピィの羽根帚
ライトニング・ストーム
ライトニング・ストーム
ライトニング・ストーム
次元障壁
次元障壁
次元障壁
王宮のお触れ
王宮のお触れ
レッド・リブート

今季の環境とこのデッキの構築について

まずこのデッキを考える前に現在の環境を振り返ります。
今期は最初に挙げた3種のデッキ、ミッドレンジの【勇者デスピア】、展開の【天威勇者】、これらの次点で罠ビの【エルドリッチ】を主として環境が構成されています。

これらのデッキに全て対応しようとした場合、

  1. 《氷剣竜ミラジェイド》の安全な処理
  2. 展開力の高いデッキに対して手札誘発を2枚ほど抱えられる
  3. 《流離のグリフォンライダー》を超えたうえで勇者トークンを除去できる
  4. 魔法罠の処理手段

が必要とされます。
これらを抑えた上ででぃん選手のデッキを見てみましょう。
展開の仕方は実際の対戦の様子をご覧ください。
決勝戦3本目の駆け引きは個人的には後世に語り継ぎたいほどの名勝負だったのでご自身の目で確かめてください。

 基本的な構築は従来の純鉄獣と同じく《鉄獣戦線 フラクトール》《レスキューキャット》といったカードを初動としそこに烙印ギミックを加えたことで、最終的に《鉄獣の抗戦》《氷剣竜ミラジェイド》《鉄獣鳥 メルクーリエ》の3妨害を理想とするデッキだと思います。

鉄獣の抗戦
トライブリゲード・リボルト
鉄獣の抗戦
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ選んで効果を無効にして特殊召喚し、そのモンスターのみを素材として「トライブリゲード」リンクモンスター1体をリンク召喚する。

最安値:130円(楽天)

氷剣竜ミラジェイド
ひけんりゅうミラジェイド
氷剣竜ミラジェイド
闇 / レベル8
幻竜族 / 融合 / 効果
ATK 3000 / DEF 2500
「アルバスの落胤」+融合・S・X・リンクモンスター
①:「氷剣竜ミラジェイド」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。②:自分・相手ターンに1度、「アルバスの落胤」を融合素材とする融合モンスター1体をEXデッキから墓地へ送って発動できる。フィールドのモンスター1体を選んで除外する。次のターン、このカードはこの効果を使用できない。③:融合召喚したこのカードが相手によってフィールドから離れた場合に発動できる。このターンのエンドフェイズに相手フィールドのモンスターを全て破壊する。

最安値:80円(まんぞく屋)

鉄獣鳥 メルクーリエ
トライブリゲード メルクーリエ
鉄獣鳥 メルクーリエ
闇 / レベル4
鳥獣族 / 効果
ATK 800 / DEF 0
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに「アルバスの落胤」を融合素材とする融合モンスターが存在し、相手がモンスターの効果を発動した時、手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。その効果を無効にする。②:このカードが除外された場合に発動できる。「鉄獣鳥 メルクーリエ」を除く、「アルバスの落胤」1体またはそのカード名が記されたモンスター1体をデッキから手札に加える。

最安値:30円(メルカード)

このデッキの引きたくないカードとして《烙印融合》《烙印の剣》《アルバスの落胤》の3枚がありますが、これらのカードを《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》によってデッキ内に戻せるため、烙印ギミックの搭載をコンパクト且つ無理なく成立させています。

鉄獣戦線 徒花のフェリジット
トライブリゲード あだばなのフェリジット
鉄獣戦線 徒花のフェリジット
地 / リンク2
獣族 / リンク / 効果
ATK 1600 / DEF -
獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分メインフェイズに発動できる。手札からレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかリンク素材にできない。②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローし、その後手札を1枚選んでデッキの一番下に戻す。

最安値:120円(カードラッシュ)

最悪烙印融合を引いてしまってデッキに返す手段が無くても、《エフェクト・ヴェーラー》《アルバスの落胤》を素材に《烙印竜アルビオン》を出してからミラジェイドを作れるので最低限の仕事をしてくれます。

相手の手札誘発への対応としては《墓穴の指名者》《抹殺の指名者》の2種で躱すことにはなりますが、《鉄獣戦線 ケラス》を引き込んでいれば1枚程度の誘発は貫通して展開することが可能です。

鉄獣戦線 ケラス
トライブリゲード ケラス
鉄獣戦線 ケラス
地 / レベル2
獣族 / 効果
ATK 1200 / DEF 1500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:手札からこのカード以外の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を捨てて発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:自分の墓地から獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ除外して発動できる。除外した数と同じ数のリンクマーカーを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族リンクモンスター1体をEXデッキから特殊召喚する。このターン、自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかリンク素材にできない。

またフラクトールとレスキューキャットの2枚持ちができていれば、片方をブラフにもう片方のカードを通しに行くことも可能となっています。

ちなみに今期は《アーティファクト-ロンギヌス》の採用がほぼ0と言っていいので、このカードについての対策は必要なかったため純に近い鉄獣をチョイスができたんだと思います。

また展開の妥協点としても《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》からミラジェイドを生成したり、《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》生成からのリンクなどで墓地へ送ってからの《鉄獣の抗戦》のサーチができるなど、強力な1妨害と手札誘発で相手の動きを鈍らせることができ安定した妨害が可能です。

捕食植物ヴェルテ・アナコンダ
プレデター・プランツヴェルテ・アナコンダ
捕食植物ヴェルテ・アナコンダ
闇 / リンク2
植物族 / リンク / 効果
ATK 500 / DEF -
効果モンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターはターン終了時まで闇属性になる。②:2000LPを払い、「融合」通常・速攻魔法カードまたは「フュージョン」通常・速攻魔法カード1枚をデッキから墓地へ送って発動できる。この効果は、その魔法カード発動時の効果と同じになる。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はモンスターを特殊召喚できない。

最安値:700円(駿河屋)

鉄獣戦線 塊撃のベアブルム
トライブリゲード かいげきのベアブルム
鉄獣戦線 塊撃のベアブルム
炎 / リンク2
獣族 / リンク / 効果
ATK 1700 / DEF -
「トライブリゲード」モンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:手札を2枚捨て、除外されている自分のレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「トライブリゲード」魔法・罠カード1枚を手札に加える。その後、手札を1枚選んでデッキの一番下に戻す。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「トライブリゲード」モンスターしか特殊召喚できない。

最安値:75円(楽天)

ET・EDに求められるライフを詰める能力も、《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》《アクセスコード・トーカー》《氷剣竜ミラジェイド》といった除去能力持ち高打点モンスターが揃っているため強気にデッキを回して一気にライフを詰めることも可能です。

さらに先に紹介した現状の環境デッキへの回答としては、

  1. ミラジェイド
    《獣王アルファ》《戦華盟将-双龍》によってミラジェイドをバウンスし破壊効果を不発にさせる。
  2. 天威勇者
    12枚もの手札誘発の採用により、これらを2枚以上引き込む確率が50%程度になっているため柔軟に対応することが可能。
  3. 勇者への対処
    《無限泡影》による《流離のグリフォンライダー》の無効化や手数により対処、《騎竜ドラコパック》付の勇者トークンもシュライグやミラジェイドにより処理が可能。
  4. 魔法罠の除去
    1本目はEXデッキの《トポロジック・トゥリスバエナ》により対処、サイド後は王宮のお触れを使って罠を無力化。

以上の手段のような対処方法を搭載しています。

しかしこういったもののうちメインデッキに入るメタカードの枚数は少なく素引き頼りになってしまいがちですが、鉄獣戦線のデッキ圧縮能力と《黒衣竜アルビオン》《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》のドロー効果によって《金満で謙虚な壺》なしでもアクセスしやすくなっています。

ちなみに《獣王アルファ》については2位の選手もサイドデッキに3枚採用しており、打点も高いこのカードはミラジェイドの回答としてかなり優秀なカードだと思います。

獣王アルファ
ししおうアルファ
獣王アルファ
地 / レベル8
獣族 / 効果 / 特殊召喚
ATK 3000 / DEF 2500
このカードは通常召喚できない。相手フィールドのモンスターの攻撃力の合計が、自分フィールドのモンスターの攻撃力の合計より高い場合に特殊召喚できる。このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドの獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ対象として発動できる。そのモンスターを持ち主の手札に戻す。その後、手札に戻した数だけ相手フィールドの表側表示モンスターを選んで持ち主の手札に戻す。この効果の発動後、ターン終了時まで自分の「獣王アルファ」は直接攻撃できない。

最安値:420円(楽天)

一方このデッキのデメリットとしてはなんでも無効ができるモンスターがいないところですが、今期は魔法等からモンスターへ繋いで盤面を構築する事が多いので、メインデッキに搭載された豊富な手札誘発による対処が可能なためそこまで気にならないと思います。

以上のような点で今期の環境デッキへの対処方法を搭載したでぃん選手の【烙印鉄獣】が優勝したと考えられます。

実際でぃん選手が決勝トーナメントで当たったデッキが【勇者デスピア】4回、【烙印エルドリッチ】が1回とメタ読みがはまり勝つべくして勝った形になったといえるでしょう。

ここからは個人的な話になるのですが、展開力、突破力、展開の妥協点、何もできないレベルの手札事故の発生率の低さといった点が前期の【幻影勇者】を彷彿させるような構築であり、個人的にかなり好みのデッキになっていました。
なので組みます、というか組みました。

私がいうのもおかしな話ですが、回してみると結構面白いのとそんなに高いパーツが入ってるわけではないので1個持っておいてもいいデッキだと思います。
是非組んでみてください。

繰り返し、考察記事の許可をくださいましたでぃん様、ありがとうございました。

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