
本記事の内容を動画でもまとめておりますので、是非ご視聴ください。
遊戯王には、《神の宣告》や《ライオウ》など、モンスターの特殊召喚を無効にできるカードがあります。

●魔法・罠カードが発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。
●自分または相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する際に発動できる。それを無効にし、そのモンスターを破壊する。

雷族 / 効果
ATK 1900 / DEF 800
ただしこれらのカードは、シンプルな効果に見えて、モンスターの特殊召喚方法によっては発動できない場面があります。
遊戯王の初心者はまず誤解する効果と言えるでしょう。
今回はそんな《神の宣告》や《ライオウ》で無効にできない特殊召喚、無効にできる特殊召喚をまとめてみました。
神の宣告で無効に出来ない特殊召喚
「発動」を伴う効果処理に基く特殊召喚
《神の宣告》は、発動を伴うカードの効果による特殊召喚は無効に出来ません。
「チェーンブロックを作る特殊召喚」は無効に出来ないとも呼ばれています。
例えば、《死者蘇生》などがそれに該当します。

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何故これらのカードの特殊召喚は無効に出来ないのか。
それは、例えば《死者蘇生》であれば、
「対象に取った墓地のモンスターの特殊召喚を成功させる。」
までが、《死者蘇生》の効果であり、効果によって既に特殊召喚に成功したカードは、《神の宣告》で無効にできないからです。
これは、カードの効果処理が解決するまでは、いかなるカードも割り込んで発動することが出来ないという基本ルールに則っています。
例えば、《手札抹殺》の発動後、手札が0枚になった瞬間、ドローをする前に《インフェルニティ・ブレイク》が発動させるという芸当ができないのは、なんとなく感覚で分かっていることだと思います。

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《死者蘇生》に対する《神の宣告》も、これと同じです。
もっと、《神の宣告》は魔法、罠カードの発動も無効に出来るため、元々のカードを無効にすることで済む話ではあります。(発動済の永続魔法等の効果の発動は無理ですが)
ただし、「モンスター効果の発動による特殊召喚」は、《神の宣告》で対応できないため、注意が必要です。
《召喚僧サモンプリースト》や《ジェット・シンクロン》、《未界域のネッシー》など、現代の遊戯王では数多くのカードがこの特殊召喚方法を有しており、これらのカードの特殊召喚は《神の宣告》で無効にできません。

魔法使い族 / 効果
ATK 800 / DEF 1600
最安値:20円(アメニティードリーム)

機械族 / 効果 / チューナー
ATK 500 / DEF 0

水族 / 効果
ATK 1600 / DEF 2800
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効果処理による(神の宣告で無効に出来ない)特殊召喚の見分け方
神の宣告で無効に出来ない特殊召喚のカード効果は、多くの場合、
「(条件)発動できる。~特殊召喚する。」
というテキストになっています。
ただし、「融合」や「儀式魔法」はそのように書かれていませんが、効果による特殊召喚であるため、出されたモンスターの特殊召喚は《神の宣告》で無効に出来ません。
もっとも、《神の宣告》であればその魔法カードに打てば良い話ですが。

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しかし、登場が古く、再録を経験していないカードの場合、テキストが曖昧なため、「~発動できる。~特殊召喚する。」というテキストにはなっていません。
例えば、《冥府の使者ゴーズ》などです。

悪魔族 / 効果
ATK 2700 / DEF 2500
ゴーズは「発動した効果による(チェーンブロックを作る)特殊召喚」であるため、《神の宣告》で無効に出来ません。
ゴーズは効果のタイミングが受動的なため、発動する効果であることは理解しやすいですが、古いカードに対しての《神の宣告》は使えるかどうかを使用前に確認しておくと良いでしょう。
神の宣告で無効にできる特殊召喚
では、《神の宣告》で無効にできる特殊召喚はどういうものか。
大雑把に言うと、「発動を伴わない(チェーンブロックを組まない)特殊召喚」です。
細かく確認してみましょう。
シンクロ召喚、エクシーズ召喚、リンク召喚
シンクロ召喚、エクシーズ召喚、リンク召喚は、ルールに基く、発動を伴わない特殊召喚であるため、《神の宣告》で無効に出来ます。
ペンデュラム召喚
ペンデュラム召喚も《神の宣告》で無効に出来ます。
ペンデュラム召喚は一度に複数のモンスターを特殊召喚できますが、それを《神の宣告》で無効にした場合、すべてのモンスターの召喚が無効になり、破壊されます。
また、ペンデュラムモンスターは《神の宣告》で墓地へ送られると、フィールドから墓地に送られた扱いにならないため、エクストラデッキではなく墓地へ送られます。
一部の融合モンスター
《剣闘獣ガイザレス》のように、発動を介さず召喚条件を満たすことで自発的に場に出せる融合モンスターは《神の宣告》で無効に出来ます。

鳥獣族 / 融合 / 効果
ATK 2400 / DEF 1500
自分フィールドの上記カードをデッキに戻した場合のみ、EXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。①:このカードが特殊召喚に成功した時、フィールドのカードを2枚まで対象として発動できる。そのカードを破壊する。②:このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時にこのカードを持ち主のEXデッキに戻して発動できる。デッキから「剣闘獣ベストロウリィ」以外の「剣闘獣」モンスター2体を特殊召喚する。
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発動を介さず(チェーンブロックを組まず)特殊召喚できる効果モンスター
条件を満たせば、発動を介さず特殊召喚できるモンスターは、《神の宣告》で無効に出来ます。
無効にできるモンスターの多くは、特殊召喚する上で「発動できる。」とは書いておらず、
「(条件)~特殊召喚できる。」
と書かれています。
《サイバー・ドラゴン》や《ダイナレスラー・パンクラトプス》などが該当します。

機械族 / 効果
ATK 2100 / DEF 1600
最安値:10円(アメニティードリーム)

恐竜族 / 効果
ATK 2600 / DEF 0
多くは手札から特殊召喚するモンスターですが、《マシンナーズ・フォートレス》のように、墓地から特殊召喚する効果でも、発動を介してない場合は無効に出来ます。

機械族 / 効果
ATK 2500 / DEF 1600
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カードの効果による、ルールに基く特殊召喚
カードの効果によって、ルールに基く特殊召喚を行う場合は、《神の宣告》で無効に出来ます。
ちょっと難しい話になりますが、要するにカードの効果に、
「〇〇召喚する。」
と書いてあるものは、《神の宣告》で特殊召喚を無効に出来ます。
例えば、《星遺物からの目醒め》などが該当します。

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一方で、
「〇〇召喚扱いで特殊召喚する。」
と書かれている効果(《転生炎獣の超転生》等)は、「効果による特殊召喚」扱いになるため、《神の宣告》で特殊召喚を無効に出来ません。

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また、前者の「〇〇召喚する。」の場合でも、その効果がチェーン2以降で発動された場合は、《神の宣告》で特殊召喚を無効に出来るタイミングを逃します。
例えば、《サイクロン》の発動にチェーンして《星遺物からの目醒め》が発動された場合は、目醒めで特殊召喚されたモンスターに対して《神の宣告》は打てません。




もっとも、《神の宣告》であれば《星遺物からの目醒め》を無効にすれば良いわけですが。
ただ、《ライオウ》や《昇天の黒角笛》など、特殊召喚無効が主のカードを使う場合は、より発動タイミングが限られるため、注意が必要です。
《神の宣告》は誰にでも扱いやすい強カードですが、「特殊召喚の無効」の区別は遊戯王初心者が躓くポイントだと思います。
無効に出来る特殊召喚の見分け方、判断の仕方の参考になれば幸いです。
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